静脈内鎮静法

静脈内鎮静法を受けた後に注意すべきことは?

 

静脈内鎮静法を受けた後に注意すべきことは?

 

歯科治療への不安感、恐怖心が強い方や、インプラントのような侵襲度の高い手術を受ける方には「静脈内鎮静法」がおすすめです。鎮静剤を作用させることで、半分眠ったような状態で歯科治療を受けることができます。ただ、静脈内鎮静法は特別な麻酔法でもあり、注意しなければならない点がいくつかあります。ここではそんな静脈内鎮静法を受けた後の注意事項をわかりやすく解説します。

 

術後はしばらく眠気やフラつきが残る

静脈内鎮静法は、全身麻酔とは異なり、意識を完全に失うことはありません。誤解を恐れずにわかりやすい言葉でいうと「半分意識がある状態」で治療を受けることになります。ですから、術中も歯科医師からの呼びかけに答えることが可能であり、何かトラブルが生じた際には、患者さんの方から意思表示を行うことができます。それだけに注意が必要なのが、治療直後の意識状態です。

 

静脈内鎮静法に用いる薬剤の効果は、術後すぐに減弱していくのですが、しばらくは眠気やフラつきといった症状が残ります。ただし、全身麻酔のように手術当日は医療施設に泊まらなければならないということにはなりませんのでご安心ください。

 

意識がはっきりするまで1~2時間程度休憩する

 

意識がはっきりするまで1~2時間程度休憩する

 

静脈内鎮静法を用いた歯科治療の後、眠気やフラつきがどのくらい残るのかは気になる点ですよね。一般的には、1~2時間もあれば意識がはっきりしてきます。もちろん、正常な状態に戻るまでの時間は、その日の体調や全身状態にもよりますが、それが4~5時間もかかるような方には、そもそも静脈内鎮静法が適応されません。休憩に必要な時間は、長くても3時間程度とお考えください。

 

帰宅は歯科医師の許可が下りてから

静脈内鎮静法下で歯科治療を受けた方には、意識がはっきりするまで休憩室等で休んでいただきます。休憩時間は1~2時間が標準的ですが、これは定められた時間が経過したら自由に帰っても良いということではありません。あくまで歯科医師が患者さんの意識状態や身体の状態を診査して、安全とみなした場合のみ帰宅許可が下ります

 

ですから、次の予定が入っているなどの理由で帰宅することは難しいといえます。体調の変化などがある場合には、より長い時間、休憩しなければならなかったり、医学的な処置が必要になったりする可能性もゼロではありませんのでご注意ください。静脈内鎮静法後に帰宅の許可を出せるのは歯科医師のみです。

 

その日の車やバイク、自転車の運転は控える

 

その日の車やバイク、自転車の運転は控える

 

静脈内鎮静法後に意識がはっきりして、歯科医師から帰宅の許可が下りても、普段とは少し違う状態であるということを認識しましょう。鎮静剤の影響によって認知機能が一時的に低下し、普段なら当たり前にできていたことが、できなくなることも多くあります。

 

その代表が車やバイク、自転車などの運転です。これらの乗り物は、認知機能が正常に働いていなければ、適切に操作できません。静脈内鎮静法下で歯科治療を受けた当日は、自分では「意識がはっきりしていて普段と変わらない」と感じても、実際はそうでないことが多いので、車やバイク、自転車などの運転は控えるようにしてください。

 

帰宅の際は家族に付き添ってもらう

最後に、静脈内鎮静法を受けた後の帰宅方法ですが、お一人で歩いて帰ることは、おすすめできません。帰宅する際には、眠気、フラつきは解消されていますが、お話ししてきたように認知機能の一時的な低下が認められることもあるため、できればご家族やお知り合いに付き添ってもらって帰るようにしましょう。そうすることで安全を確保できます。

 

食事や入浴は大丈夫か

静脈内鎮静法自体に食事制限は特にありません。ただし、親知らずの抜歯やインプラントの埋入手術を受けた場合は、患部で噛まないようにしましょう。辛いもの、熱いものなど、刺激の強い食品も避けてください。また、同様に静脈内鎮静法を受けても入浴をしてもかまいません。ただし、やはり手術などを行った場合には、湯船に浸からず、シャワーを浴びる程度にしましょう。

 

運動についての注意点

静脈内鎮静法を受けた直後は、認知機能の低下が残っているかもしれないので、激しい運動をするとケガをするおそれがありますので注意が必要です。

 

まとめ

このように、静脈内鎮静法を受けた後にはいくつかの注意点があります。それらは患者さんご自身の安全を守るためのものですので、事前にしっかり把握しておきましょう。

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