静脈内鎮静法

静脈内鎮静法はこんな人におすすめです!

 

静脈内鎮静法はこんな人におすすめです!

 

歯科治療は、「歯をドリルで削る」、「歯茎に麻酔注射を打つ」、「歯を人為的に抜く」といった外科的な処置が主体となります。これはどんな人にとっても不安感を伴うものなので、怖がるのは恥ずかしいことではありません。ただ、歯科処置に対して重度の拒否反応が出てしまう場合は、安全面を考慮して適切な処置を施す必要があります。それが「静脈内鎮静法」です。ここでは、そんな静脈内鎮静法がおすすめな人についてわかりやすく解説します。

 

歯科恐怖症の人

 

歯科恐怖症の人

 

歯科恐怖症とは?

歯科恐怖症とは、その名の通り歯科医院や歯科医師、歯科治療に対して強い恐怖心を抱いてしまうことです。単に怖がりの人に出る症状ではありませんので、中等度のケースでは心療内科等で相談することが推奨されるケースも珍しくありません。

 

歯科恐怖症の問題点

歯科恐怖症を患っていると、歯科治療中に不安感や恐怖心が高まることで動いてしまい、お口の中を器具で誤って傷つけてしまう場合があります。あるいは、歯科治療への恐怖心や抵抗感が強くなり、お口の中に異常が認められても歯科を受診しなくなってしまうという問題が生じます。

 

口腔疾患の多くは自然に治ることがないものなので、治療をせず放置することは患者さんにとって極めて大きなデメリットとなります。静脈内鎮静法を実施すれば、歯科治療への恐怖心や不安感を軽減することが可能です。

 

血管迷走神経反射、過換気症候群を起こしやすい人

血管迷走神経反射とは?

血管迷走神経反射(けっかんめいそうしんけいはんしゃ)とは、緊張やストレスによって血圧が急激に低下したり、脈拍が大きく減少したりする現象です。重症例では脳への血流が一時的に減少して、意識を失うこともあります。静脈内鎮静は、歯科治療における緊張やストレスを軽減する作用が期待できるため、血管迷走神経反射が起こりやすい人にもおすすめといえます。

 

過換気症候群とは?

過換気症候群(かかんきしょうこうぐん)は、恐怖や不安、緊張などによって突然、息が吸いにくくなり、浅くて速い呼吸をしてしまう病気です。心配性な人や几帳面な人に起こりやすく、動悸、頭痛、めまい、吐き気、ふらつきなどの症状が現れます。稀に失神したり、痙攣(けいれん)したりすることもあります。過換気症候群も歯科治療への恐怖などによって引き起こされることがあるので、静脈内鎮静法で予防することが可能といえます。

 

嘔吐反射が強い人

嘔吐反射(おうとはんしゃ)とは、口腔内に何らかの刺激が加わることで「えずく」、「吐き気を催す」現象です。例えば、健康な人でも歯ブラシを喉の奥まで挿入すると吐き気を催しますが、嘔吐反射が強い人は、もっと手前の段階でえずいてしまいます。場合によっては、歯科のユニットチェアに座るだけでも恐怖心や不安感から嘔吐反射が引き起こされることもあります。そのような人にも、恐怖心や不安感を鎮められる静脈内鎮静法がおすすめといえます。

 

術中の循環動態の安定が必要な人

心疾患や高血圧症、甲状腺機能亢進症(こうじょうせんきのうこうしんしょう)などを患っている方は、術前に静脈内鎮静法を施し、循環動態を安定させた方が良いといえます。局所麻酔だけで処置を進めると、全身状態が悪くなり、深刻な病態へと発展することもあります。

 

インプラントなど侵襲度の高い処置を受ける人

 

インプラントなど侵襲度の高い処置を受ける人

 

親知らずの抜歯やインプラントの埋入手術のような侵襲度の高い処置を受ける人にも静脈内鎮静法はおすすめです。上述したような問題を抱えていない人であっても、侵襲度の高い処置では、突然不安になったり、恐怖心が高まるなど、さまざまなトラブルが起こり得ます。

 

静脈内鎮静法は保険で受けられる?

静脈内鎮静法は、条件を満たしている場合は保険診療で受けられます。しかし、保険診療の解釈が各都道府県で若干違うことがあります。また、保険診療で使える薬も、どの場合だと保険診療になるかが細かく決められています。そこで、歯科恐怖症等でお悩みの方は事前に保険診療で静脈内鎮静法を行っている歯科医院をチェックするといいでしょう。ただ、インプラントをはじめとした自費診療の治療で静脈内鎮静法を実施する場合は、原則として保険が適用されませんのでご注意ください。

 

まとめ

このように、静脈内鎮静法は歯科治療への恐怖心が強い人、ストレスや緊張によって体調が悪くなりやすい人、親知らずの抜歯やインプラント治療を受ける人などにおすすめといえます。これらに当てはまる人は、万全を期して静脈内鎮静法を検討してみてはいかがでしょうか。

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。