ホワイトニングをしたいけれども、どのような種類があるのかわからず迷っている方も多いでしょう。ここでは、ホワイトニングの種類と、それぞれの違いがわかる方法や効果もご紹介します。
ホワイトニングの種類
ホワイトニングの種類は、大きく分けて4つあります。歯科医院で行う「オフィスホワイトニング」、歯科医師の指導のもとで自宅で自分で行う「ホームホワイトニング」、ホワイトニング剤を買って自宅で自分で行う「セルフホワイトニング」や「ホワイトニングサロンでのホワイトニング」です。
ここからは、それぞれの種類ごとに方法や効果、注意点について解説します。
オフィスホワイトニング
歯科医院で行われるホワイトニングは、一般的にオフィスホワイトニングと呼ばれています。オフィスホワイトニングは、多くの審美歯科で実施されている歯を白くする治療法です。
オフィスホワイトニングの方法
オフィスホワイトニングでは、過酸化水素を含んだホワイトニング剤を歯の表面に塗布します。そして、そのホワイトイニング剤を活性化させるために歯科用レーザーを照射します。施術時間は、約1時間です。過酸化水素を含んだホワイトニング剤は簡単に言えば漂白剤で、オフィスホワイトニングは、薬剤で漂白し歯を白くする治療法と言えます。
ホワイトニング剤を活性化させるためには、ハロゲンライトなどのライトが用いられることもあります。
オフィスホワイトニングの効果
オフィスホワイトニングは費用が高くつきますが、一般的に即効性があり、かなり歯を白くすることができます。ただし、もちろん効果には個人差があり、1回のホワイトニング処置で歯がものすごく白くなる人もいれば、それほど白くならない人もいます。
これは、ホワイトニング剤が作用するエナメル質の厚さなどが、個々人で異なるからです。
オフィスホワイトニングの注意点
オフィスホワイトニングは、被せ物や詰め物といった人工物には効果が表れません。オフィスホワイトニングができるのは、被せ物や詰め物といった人工物を含まず、表面にも亀裂などが存在しない健康な天然歯だけです。虫歯などがある場合には、悪化する場合もあるので治療を優先して行いましょう。
また、過酸化水素を含んだホワイトニング剤によって、歯がしみたり、知覚過敏が起こったりする場合があります。
ホームホワイトニング
ホームホワイトニングとは、歯科医師の指導のもとにホワイトニング処置を自宅で自分で行う治療法です。最初に準備が必要で、歯科医院で、歯型をとり、歯並びに合ったマウスピースをつくらなければなりません。
ホームホワイトニングの方法
マウスピースの中に、過酸化尿素が含まれた薬剤を入れて歯に装着します。装着時間は、1日に1~2時間ほどです。オフィスホワイトニングでは過酸化水素を含んだ薬剤を使いますがホームホワイトニングでは過酸化尿素を含んだ薬剤を用います。それを2週間程度つづけることによって、徐々に歯が白くなっていきます。
ホームホワイトニングの効果
ホームホワイトニングはオフィスホワイトニングよりも費用が安い反面、前述したように効果が出るのに時間がかかります。ただ、時間をかけて確実に歯を白くしていくことができ、結果としてホワイトニング効果も長持ちします。
ホームホワイトニングの注意点
オフィスホワイトニング同様に、被せ物や詰め物といった人工物には効果が表れません。また、自分で行うために薬剤の扱いには十分な注意が必要です。マウスピースを歯に装着する際に薬剤があふれた際には、すぐに脱脂綿などで拭き取ってください。薬剤があふれると歯茎の色が変色する場合があります。
セルフホワイトニング
ドラッグストアやネットでなどで市販されているホワイトニング剤を使って、自宅で自分で歯を白くする方法です。ホワイトニング剤としては、歯が白くなると書かれた「歯磨き粉」や、「歯の消しゴム」「歯のマニュキア」などが挙げられます。
セルフホワイトニングの方法
歯磨き粉
「歯が白くなる」「ホワイトニングの効果あり」などと書かれている歯磨き粉は種類も豊富で、使い方は普通の歯磨き粉と同じでとても簡単です。
歯の消しゴム
シリコンゴムのチップに研磨剤をつけて、またはシリコンゴムに研磨剤が含まれているもので歯をこすることで歯を白くします。
歯のマニュキア
歯の表面に塗料を塗ることで歯を白く見せる方法です。ペンシルタイプのものなどがあります。
セルフホワイトニングの効果
通常、市販されているホワイトニング剤には、オフィスホワイトニングやホームホワイトニングに含まれる過酸化水素や過酸化尿素などのように扱いにリスクがある成分は含まれていません。法律で禁止されているからです。したがって、その分、安全に使えるのですが、汚れや着色、くすみが取れる程度で、高い効果は期待できないと言っていいでしょう。
セルフホワイトニングの注意点
日本製のホワイトニング剤を使う場合には、特別な注意点はありません。ただし、ネット通販などで、海外製のホワイトニング剤を入手して使う場合には注意が必要です。こうした並行輸入で販売されているホワイトニング剤には、過酸化水素や過酸化尿素などが含まれているものもあるからです。
日本では販売が禁止されている薬剤を含んだ海外製のホワイトニング剤は、確かに高い効果を期待できますが、歯が繊細な日本人には向いていないことも珍しくありませんので注意が必要です。
ホワイトニングサロンで行うホワイトニング
最近、増えているのが、「ホワイトニングサロン」です。スタッフがホワイトニング剤で施術してくれる場合もあれば、自分でスタッフの指示のもとに行う場合もあります。
ホワイトニングサロンでのホワイトニングの方法
サロンによって使用するホワイトニング剤や方法はさまざまです。最近では、歯科医院で使われる過酸化水素の代わりに亜塩素酸ナトリウムなどを使用して、歯科医院と同じメカニズムで歯を白くする方法を導入しているサロンも登場しています。
ホワイトニングサロンでのホワイトニングの効果
サロンで使用する薬剤はさまざまなので、効果もピンキリです。多くのホワイトニングサロンでは、汚れを落とす程度の効果しかないホワイトニング剤が使われていますが、オフィスホワイトニングと同程度の効果が期待できるホワイトニング剤を使って行っているサロンもあります。
ホワイトニングサロンでのホワイトニングの注意点
ホワイトニングサロンでホワイトニングを行う際の注意点は、前述したように効果にバラツキがある点です。ネットでそのサロンが、どのようなホワイトニング剤を使って、どのように歯を白くするのか、どれくらいの効果が期待できるのかを、しっかりと確認してホワイトニングサロンを選ぶようにしましょう。
まとめ
ホワイトニングを行う際には、ホワイトニングの種類ごとの方法や効果、注意点を参考にして、自分に合った方法を選ぶようにしましょう。
一般的に歯科医院で行うオフィスホワイトニングがもっとも効果があって、本格的に白くしようとする方は、オフィスホワイトニングを選ぶ傾向にありますが、前述したように、最近は、それと同程度の効果が期待できるホワイトニングサロンが登場しています。たとえば、HAKARAセルフホワイトニングなどがおすすめです。
ハーツデンタルクリニック西白井駅前の院長。城西歯科大学(現 明海大学)卒業。仕事でうれしい時は思うような治療ができ、患者様に喜ばれ、お礼を言われたとき。
ハーツデンタルクリニック西白井駅前
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