インプラント

インプラント手術が怖くなくなる?静脈内鎮静法を徹底解説

医療法人社団ハーツデンタルクリニック 院長(歯科医師、歯学博士)監修
監修者 歯科医師 永橋克史
ハーツデンタルクリニック西白井駅前の院長。城西歯科大学(現 明海大学)卒業。仕事でうれしい時は思うような治療ができ、患者様に喜ばれ、お礼を言われたとき。
ハーツデンタルクリニック西白井駅前
監修者 歯学博士 高田耕司
日本歯科麻酔学会認定医、歯学博士。麻酔での無痛治療を得意としている。
ハーツデンタルクリニック八千代中央駅前
監修者 歯学博士 加瀬武士
ハーツデンタルクリニック谷塚駅前の院長。日本大学歯学部歯学科卒業。補綴学を専門分野としている。
ハーツデンタルクリニック谷塚駅前

 

インプラント手術が怖くなくなる?静脈内鎮静法を徹底解説

失った歯を天然歯と同じような状態まで回復できるインプラント治療は、年々需要が高まっています。やはり、「人工歯根」があることは、その他の治療法にはないアドバンテージとして、審美性、機能性、耐久性の向上に大きく寄与するからでしょう。ただ、「人工歯根を埋め込む外科手術が怖い」という理由から、なかなか一歩踏み出せない人も少なくありません。そんな方には「静脈内鎮静法」がおすすめです。

 

静脈内鎮静法とは?

 

静脈内鎮静法とは?

 

一般の歯科治療で行う麻酔法は、「局所麻酔」が大半です。歯茎に注射を打って麻酔薬を投与し、歯の神経を麻痺させる処置であり、おそらく皆さんも一度は受けたことがあるでしょう。一方、静脈内鎮静法は特別なケースに適応される麻酔法なので、どのような方法で施術して、どのような効果が得られるのか、よくわからない方も多いのではないでしょうか。そのような方々のために、静脈内鎮静法を詳しく説明していきます。

 

治療に伴う不安感・恐怖心を取り除く方法

静脈内鎮静法は、局所麻酔と根本的に異なる麻酔法です。なぜなら、局所麻酔は「痛み」を軽減するのに対し、静脈内鎮静法は「不安感・恐怖心」を取り除く麻酔法だからです。これが「鎮静法」と呼ばれる所以です。つまり、静脈内鎮静法で用いられるプロポフォールやミダゾラムなどの鎮静剤には、そもそも痛みを抑える効果はないのです。だからといって、治療中に痛みが強くなるわけではありませんのでご安心ください。痛みのコントロールは、局所麻酔で行われます。

 

全身麻酔との違いは?

静脈内鎮静法とよく比較されるものに「全身麻酔」があります。インプラント手術への恐怖心や不安感などが極端に強かったり、全身状態に何らかの問題があったりする場合は、全身麻酔も選択肢のひとつとして挙げられるでしょう。ただし、静脈内鎮静法と全身麻酔にも決定的な違いがあります。それは、「術中の意識の有無」「自発呼吸の可否」「入院の要否」などです。静脈内鎮静法では、意識はありますし、自発的呼吸もしています。また、入院の必要もありません。

 

インプラント手術も全身麻酔下で行うことで、不安感や恐怖心を取り除けますが、「術中は無意識」「自発呼吸は否」「要入院」で、身体への負担が極めて大きいことから、一般的には静脈内鎮静法が選択されます。

 

インプラント治療における静脈内鎮静法の手順

 

インプラント治療における静脈内鎮静法の手順

 

インプラント治療では、次の流れで静脈内鎮静法を実施します。

STEP1 生体情報モニターの装着
血圧計や心電図、パルスオキシメーターなどを装着して、バイタルを常に把握できる状態にします。

STEP2 静脈路の確保
腕に注射をして点滴を行い、鎮静剤を投与するための静脈路を確保します。

STEP3 鎮静剤の投与
プロポフォールやミダゾラムといった鎮静剤を腕の静脈路から投与します。

STEP4 インプラント手術の開始
鎮静剤の効果が現れたら、インプラント手術の開始です。局所麻酔を施し、患部に処置を加えていきます。手術中も適宜、鎮静剤を追加していきます。

STEP5 治療後は休憩後に帰宅
インプラント手術が終わる頃には、鎮静剤の投与を停止します。術後はしばらく院内で休憩して、意識がはっきりするのを待ちます。歯科医師が問題ないと判断したら、帰宅できます。

 

インプラント手術で静脈内鎮静法を行うメリット・デメリット

メリット

静脈内鎮静法で不安感・恐怖心を取り除くことで、リラックスしたまま手術を受けられます。また、鎮静剤には健忘作用も期待できるため、術中の嫌な記憶は残りにくいです。顎の骨をゴリゴリと削る時の振動や音などは、ほとんど忘れてしまいます。高血圧症や糖尿病などを患っていて、全身の状態が変化しやすい人は、安全性を確保した上で手術を進められるというメリットもあります。バイタルに大きな変化が合った場合も、静脈路が確保されているので迅速に対応することが可能です。

 

デメリット

インプラント手術で行う静脈内鎮静法は、原則として保険適用外となります。また、術後すぐに帰宅できないなどの制限がかかる点もデメリットのひとつとして挙げられます。ケースバイケースですが、帰宅する際もお一人ではなく、ご家族などに付き添っていただく必要があります。

 

まとめ

このように、治療中の不安感や恐怖心を軽減できる静脈内鎮静法なら、インプラント手術も怖くなくなります。静脈内鎮静法は、インプラントのような外科処置を伴う治療では一般的に行われている麻酔法なので、身構えずに安心して利用することができます。

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