ホワイトニング

重曹を歯磨剤(歯磨き粉)として使用するリスク、メリットとデメリットを解説

 

重曹を歯磨剤(歯磨き粉)として使用するリスク、メリットとデメリットを解説

 

最近では、重曹を使った歯磨きを実践している人が急増してきています。

 

安くて手に入りやすい重曹で、歯を白く美しくできるのであれば費用対効果は高いですよね。ただし、重曹歯磨きには歯が削れるというリスクがあるのをご存知でしょうか。今回は、重曹歯磨きにおける研磨作用の程度やデメリットについて詳しく解説します。

 

重曹を使うと歯が削れる?

 

重曹を使うと歯が削れる?

 

重傷を使うと歯が削れるのは、どうしてなのでしょうか。

 

エナメル質は人体でもっとも硬い組織

歯の表面を覆っているのはエナメル質です。エナメル質は、人体の中でもっとも硬い組織として有名です。それが、なぜ、重曹歯磨きをするだけで削れてしまうのか不思議に思う方も多いことでしょう。

 

実際、歯科治療などで歯を削るときには、ダイヤモンドが散りばめられた道具を使って削りますから、そう簡単に摩耗する組織ではありません。

 

重曹そのものが研磨剤

市販の歯磨き粉の中には、研磨剤が含まれているものがあります。特に、ホワイトニング歯磨き粉と呼ばれている商品には、リン酸水素ナトリウムや重炭酸カルシウムといった成分が含まれており、これらが研磨剤としての役割を果たします。

 

実は重曹にも、これらの物質と同じような研磨剤の作用があるため、重曹を使った歯磨きで、歯が削れるという現象が起こるのです。

 

普通の歯磨き粉と重曹の研磨作用はどのぐらい違う?

 

重曹を使った歯磨きでは、歯が研磨される現象が起こりますが、それがどのくらいの強さなのかが気になるところです。歯は、一度削れたり、欠けたりすると、もう二度と元には戻りませんから、歯磨きによって摩耗するようなことは、できれば避けたいものです。歯磨きという歯をきれいにする行為によって、歯の寿命を縮めることは、どう考えても健全ではないからです。

 

研磨剤が含まれていない歯磨き粉と、重曹を使った歯磨きを比較すると、当然のことながら研磨作用に大きな差が生じます。研磨剤が含まれていない歯磨き粉で歯磨きをするのであれば、たとえ10分間歯を磨いていても、エナメル質が削れることは、まず起こりません。

 

一方、重曹を使って10分間歯磨きをしていたら、エナメル質の研磨が起こります。その強さは、歯の磨き方や使用している歯ブラシによっても大きく異なってきますが、重曹による研磨作用が発揮されることは間違いありません。

 

重曹で何分間、歯磨きをすると危険なの?

 

重曹で何分間、歯磨きをすると危険なの?

 

重曹を使った歯磨きで、どのくらい使うと危険なのかは個人によって異なります。なぜなら、私たちの歯は一人ひとりで性質が異なるからです。歯の表面のエナメル質が、とても強い人もいれば、とても弱い人もいます。したがって、重曹を使って1分間、歯磨きをして歯が削れる人もいれば、5分でも歯が削れない人もいます。

 

ただし、重曹を使って10分間歯磨きをしていたならば、多くの人では、歯が削れることでしょう。

 

重曹歯磨きをしすぎるとどうなる?

 

重曹を使った歯磨きをしすぎると、歯は汚れやすくなります。これは、歯の表面に無数の傷がつくためです。また、エナメル質が摩耗し、その下の象牙質が露出すると、虫歯にもかかりやすくなります。

 

そして、最終的には歯髄にまで達する病変が生じて、神経を抜かなければならなくなる場合もあるので注意が必要です。

 

重曹歯磨きのデメリットは?

 

前述のとおり、重曹歯磨きをしすぎるとたいへんなことになる場合もあります。実は、ほかにも重曹歯磨きのデメリットがあります。

 

知覚過敏になる

 

歯の表面が削られることによって、知覚過敏を引き起こすことがあります。また、重曹の粒子が歯の表面についたままになることで、歯の表面が荒れてしまい、歯の感覚が敏感になる可能性もあります。

 

歯の色が変色する

 

重曹は、研磨剤としての働きがあるため、歯の表面についた汚れを落とすことが可能でるため、ホワイトニング効果があると言われています。しかし、適切な量で使用しない場合には、歯の表面を削りすぎてしまい、逆に歯の色が変色するケースがあります。

 

歯のミネラルを溶かす

 

重曹はアルカリ性であり、過剰に使用されると、歯のミネラルを溶かす場合もあります。その結果、歯の表面が虫歯になる可能性が高まります。

 

口臭を悪化させる

 

重曹を過剰に使用すると、口臭を悪化させてしまう場合があります。口内のバランスを乱し、細菌の繁殖を促進することにつながるからです。

 

ナトリウムの過剰摂取になる

 

重曹は、炭酸水素ナトリウムという名前の通り、ナトリウムを含んでいます。一般的に、100グラム当たり約27,000ミリグラムのナトリウムが含まれています。一方、成人の1日の推奨ナトリウム摂取量は2,000~2,400ミリグラムです。

 

重曹を口に入れた場合、重曹が口腔内の水分と反応してナトリウムイオンを放出します。ナトリウムは、体内の水分バランスを調整するために必要ですが、ナトリウムの過剰摂取は、高血圧、心臓病、脳卒中、腎臓病、骨粗鬆症、消化器疾患などを引き起こす場合があります。

 

歯を白くしたいならホワイトニングサロンで

 

重曹を使えば歯が白くなりますが、ご説明してきたとおり、さまざまなリスクがあります。また、歯科医院のホワイトニングは、歯の内部にまで沈着した色素も安全に取り除いて歯そのものを白くできますが、「費用が高い」というデメリットがあります。

 

そこで、安く安全にホワイトニングをしたい方には、HAKARAセルフホワイトニングがおすすめです。多くのホワイトニングサロンは、歯の表面の汚れを落とす程度の効果しか期待できませんが、HAKARAセルフホワイトニングは、歯科医院のホワイトニングと同じメカニズムで歯を白くするので、5,000円前後の料金で歯科医院のホワイトニングと同程度の効果が得られます

医療法人社団ハーツデンタルクリニック 院長(歯科医師、歯学博士)監修
永橋克史
監修者 歯科医師 永橋克史
ハーツデンタルクリニック西白井駅前の院長。城西歯科大学(現 明海大学)卒業。仕事でうれしい時は思うような治療ができ、患者様に喜ばれ、お礼を言われたとき。
ハーツデンタルクリニック西白井駅前
高田耕司
監修者 歯学博士 高田耕司
日本歯科麻酔学会認定医、歯学博士。麻酔での無痛治療を得意としている。
ハーツデンタルクリニック八千代中央駅前
加瀬武士
監修者 歯学博士 加瀬武士
ハーツデンタルクリニック谷塚駅前の院長。日本大学歯学部歯学科卒業。補綴学を専門分野としている。
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