顎関節症

顎関節症の手術のリスクとは。後遺症はある?

 

顎関節症の手術のリスクとは。後遺症はある?

 

顎関節症の手術を受けると、いろいろと不安に感じることがあるかと思います。まず、手術に伴う痛みや手術後の腫れ、それから何らかの後遺症が残るリスクもあるのではないかと心配されている方もいらっしゃることでしょう。

ここでは、顎関節症で手術が選択される症状や手術内容、手術に伴うリスクや具体的な後遺症などについて詳しく解説します。

 

どんな症状だと手術が適応されるのか

 

どんな症状だと手術が適応されるのか

 

顎関節症では多くのケースで保存的治療が実施されます。夜間にマウスピースを装着するスプリント療法や顎周囲の筋肉をほぐす運動療法などがそれに該当します。そうした保存的治療では症状が改善されなかった場合に、顎関節症では手術が適応されます。

さらに具体的にいうと、日常生活に支障をきたすほど顎が痛んだり、ものを食べられないほどの開口障害が生じたりした場合は、手術が必要となります。

こうしたケースでは、顎関節の変形や摩耗などがかなり進んでいるといえます。

 

顎関節症手術の手順や内容

内視鏡を使うことで傷口を小さく抑える

顎関節症の手術では、極力身体的な負担を減らすために、内視鏡下で手術が行われることが多いです。これは顎関節周囲を大きく切開せず、内視鏡が入る程度にメスを入れるため、手術後の治りも早くなります。

ただし、術者にとっては視野が狭くなるため、手術の難易度は上がります

 

傷口を大きく開いて手術を行う

内視鏡で上手く手術が行えない場合は、顎関節周囲の組織を大きくメスで切開します。これを顎関節開放手術といいます。手術野を肉眼で確認できるようになるため、術者は処置を進めやすくなります。その一方、手術後の治りは多少遅くなります。

 

顎関節症手術で行うこと

顎関節症の手術では、顎関節に付着してしまった関節円板をはがしたり、必要であれば切除したりします。また、顎関節自体が変形している場合は、骨を削ることもあります。そうして顎関節症を引き起こしている根本的な原因を除去していくのです。

 

顎関節症手術で起こり得るリスク

 

顎関節症手術で起こり得るリスク

 

術後の感染症

顎関節症の手術では、口腔粘膜の切開や骨の切除などを行うため、当然出血も起こります。その際、細菌に感染するリスクがあるため、手術の後には抗菌薬等による薬物療法が行われます。

顎関節に感染を起こしてしまうと、その他の組織にも炎症が広がることがあるため、十分な配慮が必要です。

 

神経損傷による感覚及び運動の麻痺

顎関節の周囲には、顎や顎周囲の感覚や運動に関係した神経が存在しています。顎関節症の手術では、そうした神経を術中に損傷してしまうというリスクがあります。神経は一度損傷してしまうと再生しませんので、顎関節症手術の後に後遺症が残るリスクもあるといえます。

とはいえ、顎関節症の手術にあたって歯科医師は、そうした重要な神経を損傷しないよう細心の注意を払います。

 

血管損傷による大量出血

顎関節の周りには神経だけでなく血管も存在しており、術中にメスで損傷するというリスクは確実にあります。とくに動脈を損傷してしまうと出血が多量となり、大量の輸血が必要となることもあります。

 

顎関節症手術に伴う後遺症

顎関節症手術で起こり得る後遺症は、神経損傷による感覚や運動の麻痺です。これは顎関節の感覚や運動だけでなく、その先の部位にまで麻痺が広がるリスクがあります。神経は中心から末端へとつながっていますので、どこか一部が損傷すると、その先の部分まで麻痺が起こることがあるからです。上述したその他のリスクに関しては、後遺症が残ることはあまりありません。

 

まとめ

このように顎関節症の手術というのは、外科処置であるだけにいろいろなリスクをはらんでいます。とくに後遺症が残る可能性がある神経損傷などは、何よりも避けたいトラブルといえますが、リスクをゼロにすることは不可能です。それだけに顎関節症では、外科手術が必要になるまで悪化させないことが何よりも大切といえます。

そのためには顎関節症の早期発見に努め、できるだけ早い段階で適切な治療を受けることが望まれます。

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