顎関節症は病気の進行度に応じて、軽症と重症の2つに分けることができます。当然のことながら、それぞれのケースで顎関節症の治療法も変わってきます。ここでは顎関節症の重症度別の症状や治療方法について詳しく解説します。
顎関節症の症状とは
一般的な顎関節症の症状は、顎関節の痛みや「カクカク」という異常な関節音です。これらが日常的に生じている場合は、顎関節症が疑われます。
重症度別の症状
顎関節症では、重症度に応じて症状も変化していきます。ここでは軽症と重症における症状を詳しく解説します。
軽症の症状
顎関節症の軽症では、痛みの度合いは比較的低いです。また、痛みや関節音などが日常的に生じているわけではなく、症状にはムラがあるといえます。
重症の症状
顎関節症の重症では、顎関節の鋭く強い痛みや関節音が慢性的に鳴るようになります。特に注意が必要なのが開口障害で、クローズドロックと呼ばれる状態になると、口をわずかしか開けなくなります。ですから顎関節症が重症化すると、日常生活に支障をきたすようになってきます。
重症度別の治療法と治療期間の目安
軽症の治療法と治療期間
顎関節症の軽症では、外科処置が行われることはまずありません。運動療法や薬物療法など、いわゆる保存療法と呼ばれる治療法によって症状を改善していきます。顎関節症の原因となっている生活習慣を改善していくとも治療の中に含まれます。ですから、軽症といえども治療期間が短いということはありません。
例えば治療を始めてもなかなか症状が改善されなければ、半年以上処置を続けることもあります。また、生活習慣を改善するにはそれなりに時間がかかりますので、数週間の治療で終わるということは非常に稀であるといえます。
重症の治療法と治療期間
顎関節症の重症では、運動療法や薬物療法に加え、必要に応じて外科処置を行います。具体的には、ボロボロになった関節円板を切除したり、変形してしまった顎の骨を整形したりします。これらは全身麻酔下で行われる本格的な外科手術ですので、軽症の治療とは心身への負担や経済的負担も大きく異なってきます。重症の治療期間は、軽症よりも比較的長くなります。というのも、重症例において外科処置を施す前には、数ヵ月から半年程度の保存療法が行われていることが一般的ですので、軽症より治療期間が短くなるということは珍しいといえます。
また、外科手術を実施したとしても、その後も数ヵ月や薬物療法および運動療法を行っていきますので、治療期間が合計で1年間かかるという可能性も十分あり得ます。
顎関節症で痛みを伴う治療
治療となると、やはり気になるのが痛みですよね。誰しも痛い思いはしたくありませんし、できれば痛みなしで顎関節症を治したいものです。ただ、顎関節症の治療では、比較的強い痛みを伴うものが含まれます。
パンピングマニピュレーション
顎関節症におけるクリック音は、関節円板が正常の位置からズレることによって生じます。また、そのズレが大きくなると開口障害を引き起こすこともあります。そんな時行われるのがパンピングマニピュレーションです。この処置はズレた関節円板を素手で元に戻す方法ですので、治療を受ける際にはある程度の痛みが伴います。
外科処置
顎関節症で行われる外科処置では、全身麻酔をかけることがほとんどですので、術中に痛みを感じることはまずありません。ただ、実際は顎の周囲をメスで切開したり、骨を削ったりしていますので、術後麻酔が切れたあとに痛みを感じることがあります。もちろん、そうした際には鎮痛剤が処方されますので、強い痛みに苦しむことはないでしょう。
まとめ
顎関節症は軽症と重症とで症状も治療法も大きく異なります。
当然ですが重症になるほど治療が難しくなっていきますので、できれば軽症のうちに治療を行った方が賢明といえます。顎関節に痛みや違和感が生じたら、まずは歯医者などの専門家に診てもらうことが一番です。

ハーツデンタルクリニック西白井駅前の院長。城西歯科大学(現 明海大学)卒業。仕事でうれしい時は思うような治療ができ、患者様に喜ばれ、お礼を言われたとき。
ハーツデンタルクリニック西白井駅前


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