親知らず

欠けた親知らず、痛くない親知らずは放置していても大丈夫?

 

欠けた親知らず、痛くない親知らずは放置していても大丈夫?

 

親知らずは、第三大臼歯とも呼ばれている歯で、生える人と生えない人とがいます。本来、全部で4本存在しているのですが、生えてくる本数も人それぞれです。しかも、生えてきた親知らずは正常に機能しないことが多く、場合によっては欠けたり、病気を引き起こしたりするのです。私たちの体には、そうした組織がなかなかないため、少し特殊に思われることでしょう。

ここでは、そんなトラブルメーカーな親知らずの対処法について詳しく解説します。

 

欠けた親知らずを放置することのリスク

 

欠けた親知らずを放置することのリスク

 

親知らずが欠けた場合

もしも親知らずが欠けたら、あなたはどうしますか?もともと正常に機能していない歯であるし、表面が少し欠けても問題ないと感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、それはとても危険なことなのです。

なぜなら、親知らずも、その他の永久歯と同様に、エナメル質と象牙質、それから歯髄と呼ばれる歯の神経によって構成されているからです。

 

知覚過敏やプラークの堆積を促す

エナメル質はとても硬い組織で、歯の神経を外部の刺激から守ってくれますが、欠けてしまうと強度が著しく低下するのです。例えば、冷たいものや熱いものが歯にしみやすくなる知覚過敏症を引き起こすことがあります。また、欠けた部分に凹凸が生まれて、ザラザラとした粗い性状を呈するようになります。

そこにはプラークが溜まりやすく、虫歯菌にとって生息しやすい場所となるのです。

 

欠けた部分は虫歯を引き起こしやすい

歯の表面にプラークが溜まり出したら、次に起こるのは虫歯の発生です。欠けた部分に虫歯菌が常在するようになり、次第にその数を増やしていきます。虫歯菌は糖を食べて代謝する過程で、酸を産生します。この酸が、ただでさえ弱くなっている歯質に作用すれば、あっという間に虫歯が発生します。そしてその進行もまた早いです。

 

虫歯菌が歯髄に達して痛みを引き起こす

親知らずの欠けた部分から侵入した虫歯菌は、エナメル質と象牙質を溶かして、歯髄へと達します。歯髄に歯の神経だけでなく、血管なども分布していますので、炎症反応が起こります。

これがいわゆる歯髄炎です。虫歯の痛いというのは、主に歯髄炎に由来しているといえますので、患者さんにとっては一番避けたい状態かと思います。

 

周りの歯に感染が広がっていく

ここまでは、親知らずそのものに起こる病変ですので、抜歯してしまえば何ら問題がないように思えます。けれども実際はそうではありません。虫歯菌は、親知らずの隣の歯などに移行して、さらなる虫歯を引き起こすことがあるのです。あるいは、歯髄にまで達した虫歯菌が、歯茎を通じて隣の歯の根っこに感染することもあるのです。

そうなると、正常な機能を果たしている健康な永久歯が虫歯や歯周病にかかるという最悪なケースも起こりえます。

 

親知らずに痛みがない場合

親知らずに痛みがなく、正常に生えている場合は、治療を施さずに経過観察するケースがあります。ただ、親知らずの生える向きがが斜めや横を向いており、将来、その他の歯に対して悪さをするような危険性がある場合は、予防的に親知らずを抜歯します。ですから、親知らずに痛みがないからといって、必ずしも放置して良いということにはなりません。

まずは、専門家である歯科医師に親知らずの状態を診てもらうことをお勧めします。

 

そもそも親知らずが欠ける原因、痛くない原因は何か?

 

そもそも親知らずが欠ける原因、痛くない原因は何か?

 

親知らずが欠ける原因

親知らずの異常が原因で、歯科医院に訪れる患者さんは少なくありません。その症状のひとつに、親知らずが欠けたというものがあります。歯というのは、人体の中で一番硬い組織なのに、なぜ欠けてしまうのでしょうか。

 

エナメル質が成熟しきっていない

親知らずには色々な異常がつきものですが、実は歯の質自体が未成熟であることも珍しくありません。特にエナメル質が未成熟だと、硬いものを噛んだりその他の歯と噛み合ったりした時に、強度で負けてしまって欠けることがあります。

 

異常な生え方をしている

親知らずは永久歯の中でも、16歳から18歳頃に生えてくる歯なので、すでに生えている永久歯に割り込む形で生えてきます。そのため、斜めに生えてきたり、真横に生えていることさえあります。すると、ものを噛んだ時に歯の一部分にだけ圧力が集中し、歯質が欠けてしまうのです。

正常に生えている歯であれば、歯質全体にバランスよく圧力が分散されるので、欠けるようなことはありません

 

噛み合わせが悪い

親知らずそのもの、あるいは歯列全体の噛み合わせが悪いと、親知らずが欠ける原因となります。これは、親知らずの生え方が異常であるケースと似ているのですが、バランスの悪い噛み合わせというのは、どこかに噛んだ時の力が集中します。特に正常に生えていない親知らずには力が集中しやすく、歯が欠ける原因になりやすいといえます。

 

まとめ

このように、親知らずはとても特殊で、不安定な歯です。何らかの拍子に欠けてしまった場合には、すぐ歯科医師に診てもらいましょう。また、痛みなどの症状がない場合でも、近い将来に悪影響が生じることがありますので、親知らずに関しては早い段階で、一度主治医に診てもらうことをお勧めします。

医療法人社団ハーツデンタルクリニック 院長(歯科医師、歯学博士)監修
永橋克史
監修者 歯科医師 永橋克史
ハーツデンタルクリニック西白井駅前の院長。城西歯科大学(現 明海大学)卒業。仕事でうれしい時は思うような治療ができ、患者様に喜ばれ、お礼を言われたとき。
ハーツデンタルクリニック西白井駅前
高田耕司
監修者 歯学博士 高田耕司
日本歯科麻酔学会認定医、歯学博士。麻酔での無痛治療を得意としている。
ハーツデンタルクリニック八千代中央駅前
加瀬武士
監修者 歯学博士 加瀬武士
ハーツデンタルクリニック谷塚駅前の院長。日本大学歯学部歯学科卒業。補綴学を専門分野としている。
ハーツデンタルクリニック谷塚駅前


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