皆さんは、歯ブラシの臭いが気になったことはありませんか?
毎日、お口の中に入れる器具だけあって、歯ブラシの臭いは気になるものです。
今回は、そのような歯ブラシの臭いについて、そもそもなぜ臭うのか、臭いの予防方法や臭いを取る方法、さらに臭いのある歯ブラシを使いつづけることの悪影響などについても詳しく解説します。
歯ブラシが臭う理由は?
歯ブラシが臭うようになるのには、どのような原因が考えられるのでしょうか。
口腔内細菌の付着と増殖
歯磨きを怠ると、口臭が発生する場合があります。
また、誰しも朝起きたときには、多少の口臭があるのではないでしょうか。
これらは、口腔内細菌が増殖した結果、腐敗臭のようなものが生じるからです。
つまり、歯ブラシに口腔内細菌が付着して増殖すると臭うようになります。
口腔内の食べかすやプラークの付着
歯ブラシは、歯を清掃する器具ですので、当然のことながら唾液や食べかす、プラーク(歯垢)などが付着します。これらには、無数の細菌が含まれているため、放っておくと歯ブラシから口臭のような臭いが生じることになります。
使用後に濡れたまま保管する
生乾きの洗濯物を嗅いだときに嫌な臭いがした経験をした方もいるのではないでしょうか。洗濯物の生乾き特有の臭いは、十分に乾かず雑菌が繁殖したことが原因で発生する臭いで、歯ブラシも使用後に濡れたまま保管していると同じように嫌な臭いがするようになります。
歯ブラシにキャップをつけていたり、風通しの悪いところで保管していたりすると、歯ブラシが十分に乾かず、カビが発生する場合もあります。
長期間同じ歯ブラシを使う
歯ブラシは、1度使用しただけでも雑菌が1億個以上も付着するといわれ、長期間同じ歯ブラシを使いつづければ、当然、雑菌の数も増えていきます。多量の雑菌が、歯ブラシから嫌な臭いを発生させている可能性もあります。
歯ブラシの臭いの予防方法は?
ここからは、歯ブラシを臭わないようにする予防方法をご紹介します。
ドライヤーで乾燥させる
雑菌を残さないためには、消毒するよりも乾燥が大切です。
清潔なタオルやキッチンペーパーで水気を拭き取りましょう。
時間があれば、ドライヤーで完全に乾燥させると効果的です。
歯ブラシの中には熱に弱いものがあるので、冷風か送風で乾かすのがおすすめです。
歯ブラシケースや、ほこり・汚れがつかないようなキャップを用いていると、歯ブラシが濡れたままになりやすくなるので、ドライヤーで乾かしてからそれらをつけます。
2本用意して交互に使う
ドライヤーなどで乾燥させずに、1日3回、同じ歯ブラシで磨いている場合は、完全に乾いている時間がないため雑菌が増殖してしまいます。
ドライヤーで乾燥することが面倒な場合は、2本用意して交互に使うと良いでしょう。
その場合は、風通しの良い場所で保管することが重要です。
植毛部を揉むように洗う
歯ブラシの毛が密集している植毛部は、念入りに洗う必要があります。
毛の中には、食べかすなどの汚れが残ったままになっている場合もあるのでよく揉み洗いしましょう
毛先が触れ合わないように個別で管理
家族がいる人は、コップなどに歯ブラシをまとめて置いているケースも多いと思います。しかし、歯ブラシが複数本触れ合う状態で保管すると、雑菌が移動してしまう恐れがあります。
できるだけ、歯ブラシ同士が触れ合わないように別々のコップに入れるか、スタンドに入れて保管するようにしましょう。
コップやスタンドを清潔にする
コップやスタンドにも雑菌は付着しているので、せっかく歯ブラシを乾燥させても、清潔にしている歯ブラシに付着した雑菌が移動してしまいます。歯ブラシを衛生的に保つためにも、定期的にコップやスタンドもよく洗うようにしてください。
歯ブラシの臭いを取る方法は?
では、歯ブラシが臭ってきてしまったら、どのようにして取れば良いのでしょうか。
歯ブラシを重曹水で洗う
毎回の歯磨き後に、しっかり洗浄と乾燥をさせても歯ブラシが臭ってしまった場合には、重曹水を使ってみることをおすすめします。
どのご家庭にもあるような重曹を水に溶かして、歯ブラシを洗浄します。
そうすることで、臭いの原因である細菌や細菌がつくり出した臭い物質をある程度除去することが可能です。
新しい歯ブラシに交換
歯ブラシの臭いを取るもっとも確実な方法は、歯ブラシを新しいものに交換することです。
同じ歯ブラシを長く使いつづけると、雑菌の増殖が進んでしまいます。
せっかく歯をきれいに磨いているのに、歯ブラシの雑菌が歯に付着して虫歯になりやすくなったり、また、痛んだ毛先が歯茎を傷つけてしまったりする場合もあります。
歯ブラシを毎日1日3回使う場合は、1ヵ月程度で交換するのが目安です。
毛先が広がった歯ブラシでは歯の汚れを落としづらくなり、汚れや菌もたまってしまいます。
歯周病が原因で歯ブラシが臭うケースもある
ここまで、歯ブラシの手入れが行き届かないことによって臭いが生じるケースを解説してきましたが、実は、歯周病が原因で歯ブラシが臭うケースもあるのです。
歯周病が進行した歯槽膿漏などになると、歯茎から膿が出てくる場合があり、それが歯ブラシに付着すると臭いを放つようになります。
こうしたケースでは、歯ブラシを小まめに手入れして臭いを取ることはもちろんですが、根本的な原因である歯周病を治さなければ、いつまでたっても歯ブラシが臭うことになります。
歯ブラシの臭いの原因の歯周病などがある場合は、東葉高速鉄道八千代中央駅から徒歩1分のハーツデンタルクリニック八千代中央駅前に、お気軽にご相談ください。
臭う歯ブラシを使う悪影響は?
臭いを放っている歯ブラシを使いつづけることは、おすすめできることではありません。
臭いを放つということは、そこに細菌や腐敗した食べかすなどが付着している証だからです。
臭う歯ブラシを使うことは、繁殖した細菌を再び歯の表面に戻す行為だともいえます。
歯ブラシが臭う場合は、ご紹介したような方法で臭いを取ることが大切です。
まとめ
歯ブラシがなぜ臭うようになるのか、臭いを予防する方法、臭いを取る方法、さらには、臭いのある歯ブラシを使いつづけることの悪影響などについても解説してきました。歯ブラシの臭いは、細菌が増殖したり、食べかすが発酵していたりする証ですので、できれば新品に交換するか、重曹水で洗浄するなどの処置をとるようにしましょう。
また、臭いの原因が歯周病であれば、病気自体を治す必要があります。
東葉高速鉄道八千代中央駅から徒歩1分のハーツデンタルクリニック八千代中央駅前では、丁寧なカウンセリングを行いながら、歯周病のお悩みを解決いたします。
ハーツデンタルクリニック西白井駅前の院長。城西歯科大学(現 明海大学)卒業。仕事でうれしい時は思うような治療ができ、患者様に喜ばれ、お礼を言われたとき。
ハーツデンタルクリニック西白井駅前
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