歯科医院でホワイトニングを受けた直後は、普段よりも歯が着色しやすい状態にあります。そのため、しばらくは色の濃い食べ物・飲み物を控えるよう指示されます。歯の黄ばみを取り除く処置であるにも関わらず、なぜ着色がひどくなってしまうのか、不思議に思われる方もいらっしゃることでしょう。
ここではそんな歯科医院のホワイトニング直後に着色しやすくなるメカニズムや、歯科医院のみならずホワイトニングサロンでのケア後も長期的には色戻りしてしまう理由、その対策方法について解説します。
歯科医院のホワイトニング直後に着色しやすい理由
ホワイトニングで歯に起こること
歯科医院で使用するホワイトニング剤は「過酸化水素」が主成分であり、非常に強い漂白効果を発揮します。これは皆さんが普段、衣類の洗濯で使用している漂白剤とほぼ同じものであると考えて間違いありません。それをエナメル質に作用させると、歯の表面を覆っていた「ペリクル」などの被膜が一掃されます。
その結果、歯が丸裸の状態となり、色素も沈着しやすくなるのです。
ホワイトニング剤による化学反応はゆっくり進む
ホワイトニング剤の作用は、歯面に塗布してすぐに発揮されるものではありません。時間をかけてゆっくりと化学反応が進行していくのがホワイトニングなのです。もちろん、歯科医院で使用する薬剤は即効性が高く、施術後すぐにその効果を実感できるのですが、それでもすべての化学反応が完了するまでには数時間を要します。
ですから、ホワイトニングを受けて48時間は色の濃い食べ物・飲み物を控えた方が賢明といえます。
HAKARAセルフホワイトニングならケア後にすぐに何でも食べられる
ただ、ここまでの内容は「過酸化水素+光照射」で施術する歯科医院でのホワイトニングにいえることです。亜塩素酸ナトリウムを主成分とするHAKARAエッセンスでホワイトニングを行うHAKARAセルフホワイトニングであれば、エッセンスの中に歯をコーティングする成分が含まれていますのでケアをした直後から普段通りのお食事が楽しめます。
ホワイトニングの色戻りのメカニズム
ホワイトニング後の色戻りは必ず起こる?
ホワイトニングには、必ず色戻りのリスクがあります。どのような施術法でも、ホワイトニング効果を永遠に持続させるのは不可能なのです。歯科医院でホワイトニングを受けた直後にコーヒーや紅茶を飲んでしまうと着色がひどくなることがあるのはすでに申し上げたとおりです。しかし、施術後48時間、色素の強い食品を避けたとしても、数ヶ月経過する頃には、また黄ばみが目立つようになってしまいます。
長期的に見れば、色戻りをしてしまうのはHAKARAセルフホワイトニングも同様です。
歯の中に色素が沈着していく
歯が黄ばむ主な原因は、食品に含まれる色素の歯質内部への沈着です。この現象は避けることができないので、ホワイトニング後の色戻りもほぼ確実に起こるものとお考えください。また、歯の黄ばみは加齢に伴って強くなる傾向にある点も理解しておきましょう。
色戻りを防ぐ方法はないの?
ホワイトニングの色戻りは、食習慣の改善によって抑えることが可能です。着色性の高い食品を避けるだけでも、色戻りしにくくなります。また、食事をする度にお口をしっかりケアすることでも汚れの再付着を抑えられます。
ただし、ホワイトニング効果を完全に持続させることはできませんので、「常に白くて美しい歯を維持したい」という方は、適切な間隔で継続したケアをしていくことが最善策といえます。
まとめ
このように、「過酸化水素+光照射」の歯科医院のホワイトニングでは、施術直後に着色しやすい現象が起こります。さらには、歯科医院のホワイトニング、HAKARAセルフホワイトニングなどどんなホワイトニングにおいても色戻りは必ず起こり得るもの。したがって、効果を持続させたいのであれば、継続したケアをおすすめします。
ハーツデンタルクリニック西白井駅前の院長。城西歯科大学(現 明海大学)卒業。仕事でうれしい時は思うような治療ができ、患者様に喜ばれ、お礼を言われたとき。
ハーツデンタルクリニック西白井駅前
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