歯の黄ばみの主な原因は食事です。実は、毎日、何気なく口にしている食品には、歯を黄ばませるものと歯を白く健康的にしてくれるものなどがあるからです。今回は、そのような歯の黄ばみの原因となる食べ物、歯を白くする食べ物について詳しく解説します。
健康的な歯の白さとは?
歯の色について考えるときに、皆さんにまず知っておいていただきたいのが“歯が持つ本来の白さ”です。私たちの歯は、外側を半透明のエナメル質、内側を少し黄色みがかった象牙質で覆われているため、もともと“真っ白”ではなく、象牙質の黄色が少し透けて見えるくらいが健康な歯の色だといえるのです。
その点を踏まえた上で、歯の色と関係のある食品についてご紹介します。
歯を黄ばませる飲み物・食べ物は?
歯を黄ばませる食品には、どのようなものがあるのかを具体的に説明します。
黄ばみの原因となる飲み物
歯の黄ばみの原因となる飲み物としては、次のようなものが挙げられます。
- コーヒー
- 紅茶
- 緑茶
- 赤ワイン
どれも色が濃い飲み物であり、いかにも歯の着色を促しそうなものばかりです。コーヒーや紅茶といった飲み物にはタンニンやカテキンと呼ばれる物質が豊富に含まれており、それらが歯の黄ばむのを促進します。
ワインに含まれるポリフェノールもステインとなることで有名です。こうした飲み物を習慣的に摂取している人は、歯が黄ばみやすいといえます。
黄ばみの原因となる食べ物
歯の黄ばみの原因となる食べ物としては、次のような食品が挙げられます。
- カレー
- チョコレート
- ブルーベリー、ラズベリーなどのベリー類
- ソースやケチャップなどの各種調味料
これらも見るからに歯を黄ばませそうな食べ物ですから、着色を抑えた食生活を送ろうとする際には、比較的意識しやすいのではないでしょうか。カレーで歯が黄ばむ主な原因は、ターメリックと呼ばれるスパイスです。チョコレートにはカカオポリフェノールがたくさん含まれており、歯の黄ばみを促進します。
ソースやケチャップ、醤油といった調味料は酸性度が高いため、過剰に摂取しているとエナメル質が溶け出してしまいます。歯が溶けた部分は、着色のリスクがさらに高まります。
歯を白く(=健康に)する食べ物は?
ここからは、歯を白くする食べ物について解説します。歯を白くするといっても、白い色素が歯にしみ込んで白くなるわけではなく、歯が持つ本来の白さを回復させるとの意味で、「歯が健康になる」食べ物の解説となります。
ビタミンAが豊富な食べ物
ビタミンAは、エナメル質の発育に必須な栄養素です。歯の発育期にビタミンAの摂取量が不足すると、エナメル質形成不全症という病気が引き起こされてしまいます。その結果、歯の頭の部分である歯冠(しかん)がデコボコになったり、生えた時から黄ばみや黒ずみが目立ったりするようになるため注意しましょう。
ビタミンAは、次に挙げるような食べ物に多く含まれています。
- ほうれん草
- 春菊
- ブロッコリー
- かぼちゃ
- うなぎ
- あなご
- いくら
- 乳製品など
ビタミンCが豊富な食べ物
エナメル質の下に存在する象牙質は、ビタミンCで強化できます。象牙質は、歯冠から歯根までの大部分を占める組織で、それを強化できるということは、歯の健康の維持・増進にそのまま直結します。ちなみに象牙質の内部には神経や血管が一部入り込んでおり、傷ができた場合も再生したり、新たに歯質が作られたりするケースがあるので、ビタミンCは日ごろからしっかり摂るようにしましょう。
以下に挙げる食品には、ビタミンCが豊富に含まれています。
- キウイ
- グレープフルーツ
- いちご
- アセロラ
- カリフラワー
- ブロッコリー
- ピーマンなど
ビタミンDが豊富な食べ物
私たちの歯質(エナメル質と象牙質)は、リンとカルシウムで作られています。そして歯質の構成は、腕や足の骨とほぼ同じです。したがって、カルシウムをたくさん摂取すると骨が強くなるように、カルシウムは歯質も強くします。
カルシウムは、ビタミンDによって効率良く吸収できるようになります。とくに成長期の子どもにとって、ビタミンDは極めて重要な栄養素です。摂取量が不足すると「くる病」という骨の病気を引き起こす場合もあります。
ビタミンDは、紫外線を浴びることによって自然に生成される栄養素ですが、次のような食べ物を積極的に摂取すると体に摂り込むことができます。
- いわし
- さんま
- さけ
- さば
- うなぎ
- まいたけ
- きくらげ
- あんこうの肝など
歯の再石灰化を促す栄養素
意外に思われるかもしれませんが「キシリトール」も歯を白く、健康にする上で有用な栄養素です。キシリトールを人工甘味料と勘違いされている方もいらっしゃいますが、実際は天然由来の成分で、歯の再石灰化を促す作用が期待できます。キシリトール入りのガムを噛むことでも歯を健康できますが、ひとつの栄養素として食品から摂取しても良いでしょう。
次に挙げる食品には、キシリトールが豊富に含まれています。
- ラズベリー
- 玉ねぎ
- イエロープラム
- チコリー
- なす
- いちごなど
歯の黄ばみを防ぐ食べ物は?
歯の黄ばみの原因となる食べ物と歯を白くする食べ物について解説してきましたが、最後は「歯の黄ばみを防ぐ食べ物」をご紹介します。
唾液の分泌を促す食べ物
お口の中が乾燥していると、着色性の物質が歯の表面にこびりついてしまいます。つまり、唾液の分泌量の低下が歯の黄ばみを促進するのです。そこで重要となるのが唾液の分泌量を増やすことです。食事の際によく噛むことを意識するだけでも、唾液の分泌量は増加しますが、梅干しやレモンのような酸っぱい食べ物を口に含むことでも唾液腺の活動が活発になります。
また、玉ねぎに含まれるポリフェノールの一種「ケラセチン」も唾液の分泌を促してくれます。
- 梅干し
- レモン
- 玉ねぎ
- セロリなど
悪玉菌を減らしてくれる食べ物
歯が黄ばむ現象には、少なからず細菌の活動が影響しています。歯の黄ばみの下地となるバイオフィルムやプラークは、“細菌の塊”といっても過言ではありません。そうしたお口に悪影響を与える「悪玉菌」の数を減らせれば、歯の黄ばみ・黒ずみの予防になるでしょう。
具体的には、以下の食品を習慣的に摂取することで、悪玉菌の数が減少していきます。
- ヨーグルト
- 緑茶
- バジル
- わさび
- たまねぎ
- しいたけなど
しつこい着色汚れはホワイトニングで除去
毎日摂取する食品の種類や栄養素に気を配るだけでも、歯の黄ばみはある程度予防できますが、それでもなお堆積していく汚れもあります。それは歯ブラシによるブラッシングでは落とせない汚れなので、歯科医院でのクリーニングやホワイトニングで改善することをおすすめします。歯科医院のホワイトニングは値段が高くてハードルが高いと思われている方も多くいらっしゃるでしょう。
しかし、ハーツデンタルクリニック八千代中央駅前ならば、HAKARAセルフホワイトニングの施術を受けられます。HAKARAセルフホワイトニングは、歯科医院のホワイトニングと同じメカニズムで歯を白くするセルフホワイトニングで、料金は5,000円前後です。歯科医院で安くホワイトニングをしたい方は、ぜひ、足を運んでみてください。
まとめ
このように、私たちが毎日口にしている食べ物には、歯を黄ばませるものや白くするもの、黄ばみを予防するものなどがあります。
今回、具体例として挙げた食品は、比較的手に入りやすいものばかりなので、歯を白く健康にしたい方は積極的に摂取してみてはいかがでしょうか。
ハーツデンタルクリニック西白井駅前の院長。城西歯科大学(現 明海大学)卒業。仕事でうれしい時は思うような治療ができ、患者様に喜ばれ、お礼を言われたとき。
ハーツデンタルクリニック西白井駅前
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