ホワイトニング治療を受ける歯が白くなったと実感するには、一度の施術で効果が期待できるのでしょうか。それとも何度も繰り返し行わないといけないのでしょうか。実は、これらはホワイトニングの方法によっても違いがあります。
ここではホワイトニング法ごとの概要や、効果が期待できる回数、またどれくらい持続できるかについて説明します。
ホワイトニング治療を受ける際に知っておきたい3つのポイント
一回のホワイトニングで白くなったと実感できる?
ホワイトニング一回での効果は個人差があり、予測するのは難しいものです。元々の歯の色の違いから、一度でもずいぶん白くなったと感じる人もいれば、思ったほど白くないと感じる人もいるでしょう。
人間の歯の色には個人差がある!
人間の歯は、一番表層をエナメル質という硬い組織で覆っています。これはもともと無色透明です。そしてその下に象牙質という層があり、この象牙質の色に個人差があります。
象牙質がエナメル質から透けて見えている色がその人の歯の色となり、結果として個人差が生じるのです。
自身の歯をどこまで白くできるのか確認しておく
歯科業界では、歯の色は「カラーガイド」という色見本で段階付けされています。ホワイトニングを行う際には、まず元々の歯の色がどれに当たるのか確認し、そこから何段階くらい白くしたいのか、患者様の希望の白さを確認します。
そこで、希望の白さは実現可能な範囲なのかどうかを確認することができます。
ホワイトニングの方法と効果が感じられる回数は?
セルフケアとプロフェッショナルケアの違い
ホワイトニングには、自宅で行うことのできる「ホームホワイトニング」と、歯科医院で施術を受ける「オフィスホワイトニング」があります。自宅で本人が行うケアであるということと、歯科医院でプロのスタッフが行う施術という違いから、使用する薬剤や器具も差があります。
このことから一回行った際の効果にも違いがみられます。
自宅で手軽に行える「ホームホワイトニング」
ホームホワイトニングは自宅で手軽に行えるホワイトニング法です。ご自身で行うため、オフィスホワイトニングよりもかなり濃度の薄い薬剤を毎日一定時間マウスピースを装着することによって取り込みます。そのため一度の使用ではなかなか効果が出たとは感じにくく、毎日コツコツ続けていくことが必要になります。
患者様の実施状況によって個人差がありますが、正しく毎日行った場合、約1週間前後で白くなったと感じる人が多いようです。
歯科医院で受ける「オフィスホワイトニング」
オフィスホワイトニングは歯科医院の管理下で行われるため、高濃度の薬剤を使用し、特殊な機器を用いて行います。
そのため、歯の色見本である「カラーガイド」で一回で平均3~4段階白さがアップしたと感じるほど、一度の施術でも白くなったことが実感できます。
ホワイトニングした歯の白さはいつまで続く?
ホワイトニングは永遠ではない!
希望の白さを手に入れた歯は、ずっと白さを保つことができるのでしょうか?結論から言うと、残念ながら白さをずっとキープしておくことは難しいです。これに関しても患者様の生活習慣によって個人差がありますが、多くは再び色素沈着したりすることで徐々に戻ってしまいます。
色の後戻りは患者の生活習慣が関係する
色の戻りには患者様ご自身の食生活、タバコなどの嗜好品の有無、歯磨きの状況により変わってきます。当然のことながら、不十分な項目が多いほど早く色素沈着してしまいます。
ホワイトニング効果のある歯みがき粉を使ったり、コーヒーやワインなど色素沈着しやすい飲食物を控えたりと日常生活で気をつけることで、白さをできるだけ維持するための予防策となるでしょう。
歯科定期検診を利用しましょう
「色が戻ってしまったから歯科医院に行く」というのではなく、歯科医院での定期的な歯科検診を3~6ヶ月おきに受けましょう。その際、歯面のクリーニングを受けたり、オフィスホワイトニングを定期検診での処置内容に一緒にいれることで、白さを維持していくという方法もあります。
まとめ
ホワイトニングの方法には、歯科医院で行うものと自宅でできるものに分かれています。自宅で行うホワイトニングは毎日地道な努力を重ねて徐々に白くします。一回で効果が出ることを期待するのであれば、歯科医院でのホワイトニングが良いでしょう。ただ、歯の色は個人差がありますし、ご自身がどこまで白さを求めるかでも違ってきます。
ご自身で判断できないときは、歯科医院でケアの方法や回数・期間について、相談してみましょう。
ハーツデンタルクリニック西白井駅前の院長。城西歯科大学(現 明海大学)卒業。仕事でうれしい時は思うような治療ができ、患者様に喜ばれ、お礼を言われたとき。
ハーツデンタルクリニック西白井駅前
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