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当院における静脈内鎮静法の特徴
当院では静脈内鎮静法は「保険適応」で行っております。
保険でできる静脈内鎮静法を施行するには、付帯条項として、全身麻酔症例200症例以上かつ鎮静法症例20例以上の経験を有することが望ましいとなっています。
これは歯科麻酔学会が認定医試験を受験する条件となっていることが根拠にあると思われます。
さらに専門医に取得するには、ハードルは高くなり、大学の歯科麻酔科に属さないかぎり、不可能です。
院長の高田は30年間大学の歯科麻酔科に属しており、認定医かつ専門医を有しており、現在、鎮静症例数は1万以上の症例数を経験しております。

 

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静脈内鎮静(無痛治療)のご紹介

静脈内鎮静法(点滴麻酔)により、難しい抜歯等の外科治療を半分眠っているようなウトウトとした状態で治療を受けることができます。その上、治療終了後には、そのまま帰宅可能です。日本歯科麻酔学会認定が歯科治療に強い恐怖心をお持ちの方を丁寧に治療致します。

静脈内鎮静法(無痛治療)は、こんな方にオススメ!

  • 歯科医院に恐怖感があり、今まで通院できなかった…
  • 「痛い」「怖い」から解放されて抜歯や外科治療を受けたい…
  • 親知らずの抜歯や神経の治療だけでも眠った状態で治療してほしい…
  • 小さな子供の場合、歯磨き粉を食べたり、飲み込んだりしてしまう。
  • 嘔吐反射(オエッとなりやすい)が激しい…

 

静脈内鎮静法(無痛治療)は痛くない

鎮静剤が効いてくると浅く麻酔がかかったようになり、難しい抜歯等の外科治療でも半分眠っているようなウトウトとした状態でほとんど痛みを感じずに受けることができます。ただし!静脈内鎮静法には健忘作用もあるため、中には治療中の記憶が残らない方もいます。

 

全身麻酔のほうがいいのでは?

中には「全身麻酔」で親知らずなどの治療をしたほうが良いと入れるケースもございますが、全身麻酔では、まったく意識がなくなるので完全に痛みを感じずにすみますが、そうなると自然と呼吸をしなくなるため、人工呼吸(呼吸管理)が必要となります。したがって、身体にかかる負担は大きくリスクも高くなり入院をしなくてはなりません。

それに対して、静脈内鎮静法は完全に意識がなくなるわけではないので(たまに眠ってしまう方もいますが)、リスクも低く、個人差はありますが、基本的には治療が終了したならば、すぐに帰宅することが可能です。

 

ハーツデンタルで静脈内鎮静法(無痛治療)の利用すべき理由

①保険適用される可能性がある

基準は明白で歯科治療恐怖症や異常絞扼反射といった病名がつけられるかどうかです。歯科治療恐怖症というのは、歯医者で治療を受ける際に、恐怖心や不安が高まってしまう病態で、れっきとした病気として捉えられています。こうした病気のある患者さんは、通常の虫歯治療はもちろんのこと、歯茎の切開や骨の切除などを伴う親知らずの抜歯、それからインプラント手術などを受ける際には、大きな危険が予想されます。

もしも処置中に恐怖で頭が混乱したり、異常絞扼反射で激しい嘔吐反射が起こったりした場合は、口腔内を傷つけてしまう事態も考えられるのです。そうした医療事故を防ぐためにも、静脈内鎮静法が必要になります。

 

②保険適用で料金が安い

静脈内鎮静法(無痛治療)は、保険が適用されると治療費+2500円~3000円程度の出費ですみます。

 

一度、試してみてください

今まで述べてきたように、歯科医院における静脈内鎮静法は、歯科治療に恐怖心がある方や物が口の中に入るとおぇっとする方、高血圧症や糖尿病といった基礎疾患を有する方にとって、さまざまな利点がある方法です。

静脈内鎮静法は、体制や設備が整っていれば、安全性の高い鎮静法ですので、ぜひ、お気軽にご相談ください。

費用(保険適用)
処置代+2,400~3,000

 

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笑気麻酔との違いは?

無痛治療や痛くない歯科治療を実現させるためには、笑気麻酔(しょうきますい)という方法を採る場合もあります。笑気麻酔も”鎮静法“の一種であり、痛みを直接的に取り除く方法ではありませんが、治療中・手術中の不安や恐怖心を和らげることができます。しかも、静脈内鎮静のような腕に針を刺す処置が不要となっており、心身への負担はやや少ない鎮静法といえます。

亜酸化窒素からなる笑気ガスを鼻から吸引するだけなので、気軽に受けられます。笑気ガスの吸引を停止すれば薬剤の効果もなくなることから、帰宅時間も早まることでしょう。ただし、鎮静効果に関しては、静脈内鎮静法に大きく劣ります。笑気麻酔は、医療脱毛などでも広く活用されるくらい簡便なものであり、鎮静効果も自ずと低くなっているのです。

 

静脈内鎮静法の流れ

無痛治療・痛くない治療を可能にする静脈内鎮静法は、次のような流れで進行します。

 

STEP1 体調の確認

ご来院いただきましたら、まずは体調のチェックを行います。気分が悪い、手術が心配など、どんなことでも構いませんので、不安に思う点があればお伝えください。大掛かりな歯科治療や外科手術は、心身ともに万全の状態で受けることが大切です。当日の体調に問題がなければ、静脈内鎮静法や手術の注意事項をお伝えします。

 

STEP2 生体監視モニターの装着

静脈内鎮静法では、全身状態の管理を徹底します。その上でモニタリングが必要なのが血圧や呼吸数、心拍数などです。手術中に痛みを感じたり、強い不安感に襲われたりすると、血圧や呼吸数に変化が現れます。そうした体調の変化が見逃さないためにも、生体監視モニターが必要となるのです。具体的には、血圧計やパルスオキシメーターなどを装着します。パルスオキシメーターは、指の先に挟むだけで動脈中の酸素濃度を測定できる装置です。

 

STEP3 静脈路の確保

鎮静剤を投与するための静脈路を確保します。腕に注射針を刺して、点滴を打てる状態を作ります。

 

STEP4 鎮静剤の投与

静脈路が確保できたら、鎮静剤を投与します。鎮静剤の投与量は患者さんの体重や体調などを考慮した上で厳密にコントロールします。薬液を投与してからしばらくすると気持ちが軽くなり、半分眠ったような状態へと移行します。全身麻酔のような意識を完全に失う状態とはことなり、スタッフと会話することが可能です。手術中でも何か不安なことがあれば、歯科医師や歯科衛生士にお伝えください。

 

STEP5 歯科治療・外科手術の開始

鎮静剤の効果が確認できたら手術の開始です。痛みは局所麻酔で、不安感や恐怖心は鎮静剤で抑えられているため、リラックスした状態で無痛治療を受けられます。手術中は、麻酔担当の歯科医師が患者さんの全身状態をモニタリングしているので、異常が生じた際には迅速に対処できます。

 

STEP6 治療終了・リカバリー

歯科治療・外科手術が終わったら、鎮静剤の投与を停止します。静脈内鎮静法で用いる薬剤は、投与を停止した後もしばらく効果が継続するため、元の状態に戻るまでは休憩室で休んでいただくことになります。リカバリーには2~3時間程度かかります。歯科医師を始めとしたスタッフが眠気やふらつきがないことを確認したら、注意事項をお伝えした上で帰宅していただきます。

 

静脈内鎮静法のデメリット

静脈内鎮静法は、無痛治療・痛くない治療を実現できる優れた麻酔法ではありますが、いくつかのデメリットを伴います。

 

◎鎮静剤による副作用、リスク

ご静脈内鎮静法のデメリットとしては、鎮静剤に伴う副作用・リスクが第一に挙げられます。具体的には、「プロポフォール」で血管浮腫や低血圧を伴うアナフィラキシーショック、「ミダゾラム」では呼吸抑制や無呼吸、舌根沈下などのリスクを伴います。これらはあくまでリスクであり、歯科麻酔の専門家が立ち会うことでその可能性を限りなくゼロに近付けることができます。

 

◎治療時間が長くなる

無痛治療・痛くない治療で行われる静脈内鎮静法は、笑気麻酔とは異なり、リカバリーまでに相応の時間がかかります。手術前に静脈内鎮静法を実施する時間も必要となることから、治療時間が長くなるというデメリットを伴います。

 

◎追加費用がかかる

静脈内鎮静法をオプションとして選択した場合は、追加で費用がかかることになります。保険が適用されれば2,500~3,000円程度、自費診療の場合は数万円の費用が加算されます。

 

◎十分な設備と適切な人材が必要

静脈内鎮静法を安全に遂行するためには、十分な設備と適切な人材が必要となります。とくに静脈内鎮静法の実績豊富な歯科麻酔医の確保が何より重要となるため、どの歯科医院でも同等の無痛治療が受けられるということにはなりません。

 

静脈内鎮静法を受けられない人

次に挙げる人は、静脈内鎮静法を受けることができません。

  • 妊娠している人
  • 口が大きく開かない人(呼吸管理が難しいため)
  • 持病により全身状態が安定しない人
  • 使用する鎮静剤に対する禁忌症やアレルギーを持っている人

その他にも静脈内鎮静法を適応できないケースはありますので、服用中のお薬や治療中の病気、過去の既往歴などは事前に申告していただくことになります。無痛治療・痛くない治療を安全に実施すためにもご協力をお願い致します。

 

手術当日の注意点

静脈内鎮静法を伴う手術当日には、以下にご注意ください。

 

◎来院方法について

ご自身の運転する自動車での来院は原則として禁止させていただきます。リカバリーした後もしばらくは鎮静剤の効果が残り続けるため、付き添いの方が運転する自動車か公共交通機関を使って帰宅していただくことになります。

 

◎手術前の食事について

手術当日の食事は、静脈内鎮静法を実施する3時間前には食事を済ませておいてください。鎮静時に嘔吐すると、気道を閉塞したり、誤嚥して肺炎を引き起こしたりするリスクがあるため、軽めの食事にとどめると良いでしょう。水による水分補給も施術の1時間前からは控えるようにしてください。

 

◎手術後の行動について

手術が終わって帰宅した後は、激しい運動や飲酒、熱い湯船に浸かることなどは避けてください。これらは血流を良くすることで傷口を開くとともに、全身状態も不安定にさせます。

 

ハーツデンタルクリニック八千代中央駅前(歯科医院)

歯科医師 歯学博士 高田耕司(たかだ こうじ)

院長 歯科医師 歯学博士 高田耕司(たかだ こうじ)
経歴 昭和61年東京医科歯科大学歯学部歯科麻酔学教室 医員
平成1年日本大学助手歯学部歯科麻酔勤務
平成4年日本大学講師歯学部歯科麻酔勤務
平成5年ロンドン大学精神医学研究所留学
平成15年日本大学専任講師
平成28年日本大学歯学部退職
埼玉県社会福祉事業団
嵐山郷歯科室 非常勤
よしだ歯科院 勤務
平成29年エバト歯科院 勤務
令和1年ハーツデンタルクリニック 勤務
所属学会
日本歯科麻酔学会、日本障害者歯科学会
取得資格
昭和63年8月)日本歯科麻酔学会認定医(第383号)
平成4年11月歯学博士(第4540号)
平成6年10月日本歯科麻酔学会専門医(第81)
専門分野
歯科治療時における全身管理