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口腔外科と口腔内科 |
口腔外科と口腔内科の違い
口腔外科と口腔内科は、同じ「口腔」を扱う分野でありながら役割に違いがあります。口腔外科は親知らずの抜歯やインプラント手術、顎関節症に対する外科的処置、歯根端切除術など、歯茎や顎の骨にまで及ぶ外科的治療を専門としています。これに対して口腔内科は、口内炎や舌の異常、原因不明の口腔痛、さらには糖尿病や自己免疫疾患といった全身疾患が関与する口腔内の症状を診断・管理するのが特徴です。
つまり、口腔外科は「手術中心」、口腔内科は「全身との関連を踏まえた診断・治療」が軸となります。患者様のお口の中の異常が虫歯や噛み合わせだけに起因するのか、あるいは全身的な病気のサインなのかを正しく見極めることは、安全な治療の第一歩です。ハーツデンタルクリニック八千代中央駅前では、両面からのアプローチを取り入れ、適切な診断と治療を提供しています。
なぜ両面からのアプローチが必要?
口腔の病気は単なる局所の異常だけでなく、全身の健康状態と密接に関わっているからです。例えば、骨粗鬆症やがん治療で用いられるビスフォスフォネート製剤やデノスマブ(抗RANKL抗体薬)は、薬剤関連顎骨壊死(MRONJ・BRONJ)のリスク因子として知られています。こうした薬剤を服用している患者様に、過去の服薬状況などを十分に確認せず抜歯やインプラント手術といった口腔外科処置を行えば、顎骨の治癒が妨げられ、感染や広範な壊死といった重篤な合併症を招く恐れがあります。
また、糖尿病や心疾患、自己免疫疾患などの全身疾患も、歯茎の治癒力や感染リスクに大きく影響します。したがって、口腔外科の「外科的な処置能力」と、口腔内科の「全身を見据えた診断力」の両方を組み合わせることが、安全で予後の良い治療を実現するためには欠かせません。